新規上場申請のための有価証券報告書
(Ⅰの部)
株式会社ジーニー
目次
頁
表紙
第一部 企業情報 ……… 1
第1 企業の概況 ……… 1
1.主要な経営指標等の推移 ……… 1
2.沿革 ……… 4
3.事業の内容 ……… 5
4.関係会社の状況 ……… 10
5.従業員の状況 ……… 11
第2 事業の状況 ……… 12
1.業績等の概要 ……… 12
2.生産、受注及び販売の状況 ……… 14
3.経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 ……… 15
4.事業等のリスク ……… 16
5.経営上の重要な契約等 ……… 20
6.研究開発活動 ……… 20
7.財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 ……… 20
第3 設備の状況 ……… 22
1.設備投資等の概要 ……… 22
2.主要な設備の状況 ……… 22
3.設備の新設、除却等の計画 ……… 23
第4 提出会社の状況 ……… 24
1.株式等の状況 ……… 24
2.自己株式の取得等の状況 ……… 50
3.配当政策 ……… 51
4.株価の推移 ……… 51
5.役員の状況 ……… 52
6.コーポレート・ガバナンスの状況等 ……… 55
第5 経理の状況 ……… 61
1.連結財務諸表等 ……… 62
(1)連結財務諸表 ……… 62
(2)その他 ……… 114
2.財務諸表等 ……… 115
(1)財務諸表 ……… 115
(2)主な資産及び負債の内容 ……… 134
(3)その他 ……… 134
第6 提出会社の株式事務の概要 ……… 135
第7 提出会社の参考情報 ……… 136
1.提出会社の親会社等の情報 ……… 136
2.その他の参考情報 ……… 136
第二部 提出会社の保証会社等の情報 ……… 137
頁
第三部 特別情報 ……… 138
第1 連動子会社の最近の財務諸表 ……… 138
第四部 株式公開情報 ……… 139
第1 特別利害関係者等の株式等の移動状況 ……… 139
第2 第三者割当等の概況 ……… 142
1.第三者割当等による株式等の発行の内容 ……… 142
2.取得者の概況 ……… 147
3.取得者の株式等の移動状況 ……… 151
第3 株主の状況 ……… 152
[監査報告書]
【表紙】
【提出書類】 新規上場申請のための有価証券報告書(Ⅰの部)
【提出先】 株式会社東京証券取引所 代表取締役社長 宮原 幸一郎 殿
【提出日】 平成29年11月13日
【会社名】 株式会社ジーニー
【英訳名】 Geniee, Inc.
【代表者の役職氏名】 代表取締役社長 工藤 智昭
【本店の所在の場所】 東京都新宿区西新宿七丁目20番1号
【電話番号】 03-5337-8210
【事務連絡者氏名】 取締役管理部長 遠藤 雅宏
【最寄りの連絡場所】 東京都新宿区西新宿七丁目20番1号
【電話番号】 03-5337-8210
【事務連絡者氏名】 取締役管理部長 遠藤 雅宏
第一部【企業情報】
第1【企業の概況】
1【主要な経営指標等の推移】
(1)連結経営指標等
回次 第6期 第7期
決算年月 平成28年3月 平成29年3月 売上高 (千円) 7,369,233 11,730,899 経常利益 (千円) 106,513 194,590 親会社株主に帰属する当期純利益
又は親会社株主に帰属する当期純損 失(△)
(千円) 52,323 △14,754
包括利益 (千円) 32,715 △22,297 純資産額 (千円) 1,264,635 1,613,067 総資産額 (千円) 3,400,505 4,197,150 1株当たり純資産額 (円) 76.33 76.27 1株当たり当期純利益金額
又は当期純損失金額(△)
(円) 3.31 △0.92 潜在株式調整後1株当たり当期純利
益金額
(円) - -
自己資本比率 (%) 37.2 38.4
自己資本利益率 (%) 4.1 -
株価収益率 (倍) - -
営業活動によるキャッシュ・フロー (千円) 240,389 331,813 投資活動によるキャッシュ・フロー (千円) △472,335 △516,483 財務活動によるキャッシュ・フロー (千円) 341,875 362,013 現金及び現金同等物の期末残高 (千円) 1,010,877 1,183,652 従業員数
(名)
125 200
(ほか、平均臨時雇用人員) (15) (33)
(注)1.売上高には、消費税等は含まれておりません。
2.潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額については、第6期は潜在株式は存在するものの、当社株式は非 上場であり、期中平均株価が把握できないため記載しておりません。また、第7期は潜在株式は存在するも のの、当社株式は非上場であり、期中平均株価が把握できませんので、また、1株当たり当期純損失金額で あるため記載しておりません。
3.第7期の自己資本利益率は親会社株主に帰属する当期純損失を計上しているため記載しておりません。 4.株価収益率は当社株式が非上場であるため記載しておりません。
5 .第 6期 及 び第 7期 の 連 結財 務 諸表につ いて は 、「 連結 財 務諸 表の 用語 、 様式 及び 作成 方法 に関 する 規則 」
( 昭和 51年大 蔵 省令 第 28号) に基 づき 作成 し てお り 、 株 式会 社東 京証 券取 引 所の 「有 価証 券上 場規 程」 第 211条第6項の規定に基づき、有限責任監査法人トーマツの監査を受けております。
6.従業員数は就業人員であり、正社員及び契約社員の合計であります。なお従業員数の( )は臨時雇用者数
(パートタイマー、派遣社員及び業務委託を含む)の年間の平均人員を外数で記載しております。
7.第7期において、親会社株主に帰属する当期純利益が第6期と比較して67,078千円減少しております。これ は主に、第7期において減損損失46,664千円及び投資有価証券評価損59,850千円を計上したことによるもの であります。
(2)提出会社の経営指標等
回次 第3期 第4期 第5期 第6期 第7期
決算年月 平成25年3月 平成26年3月 平成27年3月 平成28年3月 平成29年3月 売上高 (千円) 823,798 1,260,223 2,911,391 7,047,250 11,352,648 経常利益又は経常損失(△) (千円) △67,681 △3,502 186,481 108,471 328,789 当期純利益又は当期純損失(△) (千円) △69,737 △4,010 124,152 67,381 161,629 資本金 (千円) 143,532 181,132 592,393 592,393 766,769 発行済株式総数
(株)
普通株式 719 766 15,000,000 15,000,000 15,000,000 A種株式 124 124 840,000 840,000 840,000
B種株式 - - - - 307,000
純資産額 (千円) 213,332 284,521 1,231,196 1,264,747 1,797,250 総資産額 (千円) 408,084 587,478 2,002,087 3,361,858 4,318,696 1株当たり純資産額 (円) 100,674.27 175,345.84 74.06 76.34 87.91 1株当たり配当額
(円)
- - - - -
(1株当たり中間配当額) (-) (-) (-) (-) (-)
1株当たり当期純利益金額又は当期 純損失金額(△)
(円) △95,288.66 △4,510.87 8.56 4.26 10.08 潜在株式調整後1株当たり当期純利
益金額
(円) - - - - -
自己資本比率 (%) 52.3 48.4 61.5 37.6 41.6
自己資本利益率 (%) - - 16.4 5.4 10.6
株価収益率 (倍) - - - - -
配当性向 (%) - - - - -
従業員数
(名)
41 44 75 88 123
(ほか、平均臨時雇用人員) (10) (21) (9) (15) (33)
(注)1.売上高には消費税等は含まれておりません。
2.当社は、A種株主及びB種株主の株式取得請求権の行使を受けたことにより、平成29年9月4日付ですべて のA種株式及びB種株式を自己株式として取得し、対価として当該A種株主にA種株式1株につき普通株式 1株、当該B種株主にB種株式1株につき普通株式1株を交付しております。また、当社が取得したA種株 式及びB種株式については、株主価値の向上を図るため平成29年8月17日開催の取締役会決議に基づき、平 成29年9月5日付で会社法第178条に基づき消却しました。その結果、発行済株式総数は16,147,000株とな っております。
3.潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額については、第3期及び第4期は、潜在株式は存在するものの、 当社株式は非上場であるため期中平均株価が把握できませんので、また、1株当たり当期純損失金額である ため、記載しておりません。また、第5期、第6期及び第7期には、潜在株式は存在するものの、当社株式 は非上場であり、期中平均株価が把握できないため、それぞれ記載しておりません。
4.第3期及び第4期の自己資本利益率については、当期純損失を計上しているため記載しておりません。 なお、第3期及び第4期の経常損失及び当期純損失の主な要因は今後の事業拡大に向けて従業員を増加させ
たことによる人件費増加のためであります。
5.株価収益率については、当社株式は非上場であるため記載しておりません。
6.第6期及び第7期の財務諸表については、「財務諸表等の用語、様式及び作成方法に関する規則」(昭和38 年大蔵省令第59号)に基づき作成しており、株式会社東京証券取引所の「有価証券上場規程」第211条第6 項の規定に基づき、有限責任監査法人トーマツの監査を受けております。
なお、第3期、第4期及び第5期の数値については、「会社計算規則」(平成18年法務省令第13号)の規定 に基づき算出した各数値を記載しており、株式会社東京証券取引所の「有価証券上場規程」第211条第6項 の規定に基づく有限責任監査法人トーマツの監査を受けておりません。
7.従業員数は就業人員であり、正社員及び契約社員の合計であります。なお、従業員数の( )は臨時雇用者 数(パートタイマー、派遣社員及び業務委託を含む)の年間の平均人数を外数で記載しております。
- 2 -
8.当社は平成26年12月26日付で株式1株につき15,000株の株式分割を行っております。そこで、東京証券取引 所自主規制法人(現日本取引所自主規制法人)の引受担当者宛通知「『新規上場申請のための有価証券報告 書(Ⅰの部)』の作成上の留意点について」(平成24年8月21日付東証上審第133号)に基づき、第3期の 期首に当該株式分割が行われたと仮定して算定した場合の1株当たり指標の推移を参考までに掲げると、以 下のとおりとなります。
なお、第3期、第4期及び第5期の数値(1株当たり配当額についてはすべての数値)については、有限責 任監査法人トーマツの監査を受けておりません。
回次 第3期 第4期 第5期 第6期 第7期
決算年月 平成25年3月 平成26年3月 平成27年3月 平成28年3月 平成29年3月 1株当たり純資産額 (円) 7.87 13.58 74.06 76.34 87.91 1株当たり当期純利益金額又は当期
純損失金額(△)
(円) △6.91 △0.35 8.56 4.26 10.08 潜在株式調整後1株当たり当期純利
益金額
(円) ― ― ― ― ―
1株当たり配当額
(円)
― ― ― ― ―
(1株当たり中間配当額) (―) (―) (―) (―) (―)
2【沿革】
当社は、“日本発の世界的なテクノロジー企業をつくりたい”という想いのもと、平成22年4月に設立された会社 です。当時、インターネット広告業界において「RTB」(注1)という新しい技術が登場し、ドラスティックな変化 と成長の可能性が感じられた頃でした。こうした中、当社は、RTB技術を活用したインターネットメディアの広告収 益最大化プラットフォーム「SSP」(注2)の開発・提供を始めました。
当社の設立から現在に至るまでの沿革は、以下のとおりであります。
年月 事項
平成22年4月 東京都港区西新橋に株式会社ジーニーを設立
平成23年2月 Google AdSenseリセラープログラム(注3)に参加し、Google AdSenseの提供を開始 平成23年4月
本社を東京都港区新橋に移転
「GenieeSSP」の提供を開始 平成24年3月 本社を東京都港区六本木に移転
平成24年8月 インターネット広告事業を運営する子会社としてGeniee International Pte., Ltd.(シンガポー ル)を設立
平成25年9月 平成26年3月
インターネット広告事業を運営する子会社としてGeniee Vietnam Co., Ltd.(ベトナム)を設立
「GenieeDSP」の提供を開始
平成26年10月 ソフトバンク株式会社(現 ソフトバンクグループ株式会社)を割当先とする第三者割当増資を実施 し、資本業務提携を開始
平成26年11月 平成27年1月
トランス・コスモス株式会社との合弁会社Simba Digital Pte. Ltd.(シンガポール)を設立
「GenieeDMP」の提供を開始 平成27年3月 本社を東京都新宿区西新宿へ移転
平成27年8月 株式会社ユニコンから、スマートフォンにおけるプッシュ通知サービス「Fello」事業を、吸収分割 により承継
平成27年9月 平成27年10月 平成28年7月
インターネット広告事業を運営する子会社としてPT. Geniee Technology Indonesia(インドネシ ア)を設立
「GenieePMP」の提供を開始
マーケティングオートメーション「MAJIN」の提供を開始
平成28年8月 現地企業との連携強化を目的として、中国・上海に上海及妮广告有限公司を、インドネシアにPT. Adstars Media Pariwaraを設立
平成29年8月 現地企業との連携強化を目的として、タイ(バンコク)に、Geniee Adtechnology (Thailand) Co., Ltd.を設立
(注)1.RTBとは、Real-Time Bidding(リアルタイムビッディング)の略称で、インターネット広告の表示機会が発 生するたびに広告枠の競争入札をオークション方式でリアルタイムに行い、最も単価の高い広告が配信され るよう決定する、インターネット広告の入札の仕組みのことを指します。
2.SSPとは、Supply-Side Platform(サプライサイドプラットフォーム)の略称で、RTB技術を用いて、インタ ーネットメディア(Webサイト、アプリ等)の広告収益の最大化を支援するシステムのことを指します。 3. Webサイトの収益化に関するコンサルティングサービスを提供されている事業者や、Web制作会社など、多数
のサイト運営者と関わりのある企業が、日本国内におけるGoogle AdSense(Google社が提供している広告配 信サービス)の提案・販売活動を行うための支援プログラムです。
- 4 -
3【事業の内容】
当社グループは、当社、Geniee International Pte., Ltd.(シンガポール)、Geniee Vietnam Co., Ltd.(ベト ナム )、 PT. Geniee Technology Indonesia(イン ドネ シア )、 PT. Adstars Media Pariwara(イン ドネ シア )、 Geniee Adtechnology (Thailand) Co., Ltd.(タイ)の5か国計6社で構成されております。
当社グループは、「アドテクノロジーで世界を変える。」というミッション(理念)のもと、当社が独自開発した インターネットメディアの広告収益最大化プラットフォーム「GenieeSSP」を主軸にアドテクノロジー事業を展開し ております。また、「GenieeSSP」が持つ大量の広告配信データと顧客基盤を活かし、広告主向けの「GenieeDSP」、
「GenieeDMP」といったアドソリューションのほか、マーケティングオートメーションツール「MAJIN」の提供を開始 するなど、事業領域を拡大しております。さらに、平成24年(創業3年目)から海外事業展開に着手し、サービス提 供地域の拡大を図っております。このように、当社グループは、事業領域(事業軸)とサービス提供地域(地域軸) の2軸を拡大することで、増収を続けてまいりました。
当社の事業セグメントは、アドテクノロジー事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略してお ります。
<当社グループの特徴>
当社グループは、技術開発力と事業推進力の相乗効果により、売上高成長を実現してきました。
・技術開発力について
当社グループでは、テクノロジーの進化の速さや、国内外のメディア企業・広告主・広告代理店といった顧客企業 の利用ニーズに対応すべく、各プロダクトの企画から開発、運用、提供、サポートまでを全て内製化しております。 これにより、顧客企業様からいただくご要望や技術進化へタイムリーな対応が可能です。また、アドテクノロジー領 域における最先端の技術開発力を強みに、独自開発した広告配信プラットフォームを自社ブランドとして直接顧客へ 提供するだけでなく、国内外の企業様へOEM提供(Original Equipment Manufacturingの略で、他社ブランドのSSPや DSP等を開発提供すること)しております。
当社グループの広告配信プラットフォーム上では、1秒間に数十万件の入札(広告配信注文)があり、1日のデー タ処理量は、平成29年10月末時点で約15テラバイトに上ります。このように、膨大なデータを超高速で処理するた め、システム基盤をフルハンドメイドしております。また、ビッグデータやAI(人工知能)を活用することで、広告 配信の精度向上や自動化の促進等に取り組んでおります。
さらに、アドテクノロジー関連の大学研究室と、オンライン広告配信やデータ解析等の先端技術について共同研究 しております。また、コンピュータサイエンスの博士/修士課程出身がエンジニアの半数を占め、技術顧問を招き新 技術の研究開発に取り組んでおります。
・事業推進力について
当社では、プロダクトを開発するエンジニア(作り手)と提供する営業・サポート担当(売り手)が約半数ずつ在 籍し、連携して事業拡大を推進しております。平成29年3月末時点の単体の職種別従業員構成は、エンジニア: 36%、事業開発・プロダクト企画:11%、営業:25%、カスタマーサポート:11%、管理:12%、海外・出向:5% となっております。
また、ソフトバンクグループ㈱をはじめ、国内外の通信キャリアや有力企業と資本業務提携し、OEM提供やデータ 連携等を行っております。
<当社グループの事業環境>
インターネットが日常生活に定着し、スマートフォンの普及や様々なモノがインターネットに繋がるIoT化が進む 中、インターネット広告市場は拡大を続けております。
国内のインターネット広告市場の規模は、インフィード広告や動画広告の堅調な拡大に加え、検索連動型広告やア ドネットワーク、DSP、SSPの利用の拡大を背景に、平成28年度で約1兆956億円(前年度比116.0%)と一層の拡大が 見込まれております(矢野経済研究所「インターネット広告市場の実態と展望 2017年版」)。また、海外グループ 会社が関連するアジア地域のインターネット広告市場も、モバイル端末の急速な普及により、現在インターネット広 告へのシフトが進みつつあり、引き続き高い成長率が予想されております(デジタルインファクト「東南アジア主要 6か国インターネット広告市場概況調査2017」)。
<主要サービスの概要>
当社グループは、「アド・プラットフォーム事業」と「マーケティングオートメーション事業」を展開しており、 具体的な事業内容は下記のとおりであります。(図中の矢印はサービス提供の流れ(依頼、広告配信等)を示してお ります。)
(1)アド・プラットフォーム事業
①「GenieeSSP」(インターネットメディア事業者向けサービス)
「GenieeSSP」は、Supply-Side Platformと呼ばれる、インターネットメディア等の広告収益を最大化させるプラ ットフォームです。インターネットサイトやアプリ上の広告枠を閲覧するユーザー毎に、RTB技術によりオークショ ン形式で選択された最適な広告を配信する仕組みです。配信される広告は、ユーザーの属性や行動履歴等のデータに 基づいて選択された、最適で収益性の高い広告であり、ユーザーがサイトにアクセスしてから選択された広告が表示 されるまで、平均0.1秒以下という速さで行われています。
「GenieeSSP」は、国内外のDSPやアドネットワーク等とシステム連携することで、広告取引(オークション)への 参加者の獲得に努めており、産学連携によって研究開発された、独自の広告配信最適化アルゴリズムによって、より 効果的な広告配信を実現しています。
②「GenieeDSP」(広告主・アドネットワーク事業者向けサービス)
「GenieeDSP」は、Demand Side Platformと呼ばれる、広告主の利益を最大化するための広告買い付けプラットフ ォームです。「GenieeDSP」は、「GenieeSSP」等に接続することで、広告主のニーズに合わせて選択された枠へ配信 することができます。広告枠は、インターネットユーザーの過去の行動履歴や購入履歴、位置情報等のデータに基づ いて選択された、広告主にとって有望な見込み顧客と想定されるユーザー群の枠となります。また、PMP(Private Market Place)(注1)機能により、広告主が指定した媒体に対してのみ広告配信することもできます。
さらに、広告主のマーケティング戦略の立案から、キャンペーンの設計、多様化・複雑化する広告配信・運用・レ ポーティングをトータルでサポートするトレーディングデスクサービスも提供しております。
③ Googleプロダクト(インターネットメディア事業者向けサービス)
当社は、Googleに公式認定されたメディアソリューションパートナーとして、インターネットメディア向け広告配 信サービス「Google AdSense」や「DoubleClick Ad Exchange」(注2)等の導入や運用、収益最適化をフルサポー トしております。当社が独自開発した「GAURL(ガウル)」(注3)により、Google社の定める配信ポリシーに沿っ た安定的な広告配信・運用を行うことができます。
(2)マーケティングオートメーション事業
①「GenieeDMP」(インターネットメディア事業者向けサービス、広告主・アドネットワーク事業者向けサービス)
「GenieeDMP」は、Data Management Platformと呼ばれる、データを蓄積・分析・活用するためのプラットフォー ムです。広告主やインターネットメディア等の内部に蓄積された、顧客情報や売上・購買情報・自社WEBサイトへの アクセス履歴等のプライベートデータと、インターネット上に蓄積されるユーザーの興味・関心データ等のパブリッ クデータの2つを統合し、それらを分析・活用することができます。広告主は、ユーザーの状態を把握して、適切な 広告を最適なタイミングで配信でき、インターネットメディア等はデータ収益化により新たな収入源を得ることが可 能になります。
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② マーケティングオートメーションプラットフォーム「MAJIN(マジン)」(インターネットメディア事業者向け サービス、広告主向けサービス)
「MAJIN」は、企業のマーケティング活動を自動化し、効率的に潜在顧客の集客や購買意欲等の向上、購買・契約 等を行うためのプラットフォームです。「MAJIN」では、「GenieeDMP」と連携することでビッグデータを活用した高 精度なユーザーターゲティングが可能な上、メール配信やアプリプッシュ通知、LINEによるメッセージ配信・自動メ ッセージ対応等を通じた効果的なマーケティング活動を簡単に行うことができます。また、アトリビューション機能 により、複数の広告効果を明確に分析・評価できることから、広告出稿の効率化を図ることもできます。
(注1)Private Market Placeの略。参加できるメディアと広告主が限定された広告取引市場のこと。
(注2)平成23年7月から日本国内で提供が開始された、Googleが運営する世界最大のアドエクスチェンジ。
(注3)サイトコンテンツ上のキーワードをURL単位で自動解析し、Google社の定めるポリシーに沿ってAdSenseを配信 する独自開発技術。
<補足説明:RTBによるインターネット広告配信の仕組み>
当社グループは、Webサイトやスマートフォンアプリ上に、各々の閲覧者に合った広告を瞬時に選択し表示させる技 術(アドテクノロジー)を使って、インターネットメディアや広告主の広告収益や効果を最大化させるシステム(プ ラットフォーム)を提供しております。
RTB(Real‐Time Bidding)とは、広告の表示ごとにオークション方式で最も高単価な広告を配信する仕組みで、リ アルタイムにインターネット広告枠を取引できる技術です。
広告主には「できるだけ安い広告費で、ターゲットユーザーを集客したい」というニーズが、インターネットメデ ィア等には「自社の持つ広告枠にできるだけ高い広告を載せて収益を上げたい」というニーズがあります。こうした 相反するニーズに対して、システム上で広告枠をオークション形式により売買させるのがRTBで、ユーザーの属性や行 動履歴等のデータに基づき、広告1枠ごとに最適化した広告配信を行います。
RTBの技術を活用し、インターネットメディア等に対して、広告収益を最大化させるプラットフォームを提供してい るのがSSP事業者です。インターネットメディア等はSSPを導入することで、自社の持つ広告枠へ自動的にオークショ ン形式で広告の入札が行われるようになるため、高単価の広告案件が掲載されやすくなり、広告収益の最大化が期待 できるようになります。
一方、広告主や広告代理店等、広告枠を買う側に対して取引プラットフォームを提供しているのがDSP事業者です。 SSP事業者とDSP事業者は互いに接続し合い、SSP事業者が提供する入札リクエスト(広告の配信対象者や掲載面、配 信場所などの条件)に対して、複数のDSP事業者が応札し、最も高単価で応札したDSP事業者の広告が配信されること になります。
<用語集>
・アドテクノロジー
インターネット広告の配信や流通のための技術で、広告主やインターネットメディア、インターネットユーザー 各々にメリットをもたらします。
広告主に対しては、より費用対効果の高い広告出稿を実現することで、収益増加や商品・サービスの認知度向上等 に貢献します。インターネットメディアに対しては、自社メディアに合ったより高単価な広告を表示させることで、 収益増加に貢献します。インターネットユーザーに対しては、高度なターゲティング技術により、各自の興味・関心 に合った情報の取得に貢献します。
・アドネットワーク
複数のインターネットメディア等の広告枠を集めて広告配信ネットワークを作り、広告の販売や配信を一元管理す る仕組みです。広告主や広告代理店等は、そのネットワークに参加し自社のターゲット層に合ったカテゴリのメディ アへ一度に大量出稿ができ、1つ1つのメディアへ広告出稿するよりも配信や管理の手間が削減できるメリットがあ ります。
・アドエクスチェンジ
複数のインターネットメディア等やアドネットワークを横断し、広告枠をインプレッション(広告表示)ベースで 売買する市場です。
以上に述べた事項を事業系統図によって示すと、次のとおりとなります。
※ MAサービス:マーケティングオートメーションサービスの略
- 8 -
<売上計上の仕組み>
「GenieeSSP」や「GenieeDSP」経由で広告が配信されると、広告表示回数等に応じて広告主から当社グループへ広 告掲載料(=当社グループの売上)が支払われます。広告代理店や他社DSP、アドネットワーク、OEM提供先を介して 広告が配信される場合は、広告主からそれらを経由して広告掲載料をいただいております。
一方、当社グループからインターネットメディア事業者に対しては、広告配信回数等に応じて広告掲載料(=当社 グループの原価)を支払っております。
また、「GenieeDMP」や「MAJIN」では、基本的に月額でシステムやサービスの利用料(=当社グループの売上)を いただいております。
4【関係会社の状況】
名称 住所
資本金
(百万円)
主要な事業の 内容
議決権の所有
(又は被所有) 割合(%)
関係内容
(連結子会社)
Geniee International Pte., Ltd.
シンガポール 共和国 Peck Seah Street
千米ドル 3,730
アドテクノロジ ー事業
100.0
営業取引 役員の兼務2名
Geniee Vietnam Co., Ltd.
ベトナム社会 主義共和国 ハノイ市
千ベトナムドン 3,671,600
アドテクノロジ ー事業
100.0 (100.0)
営業取引
PT. Geniee
Technology Indonesia
インドネシア 共和国 ジャカルタ市
千インドネシアルピー 3,440,750
アドテクノロジ ー事業
100.0 (99.0)
営業取引
上海及妮广告有限公司
(注)4
中華人民共和 国
上海市
千米ドル 500
アドテクノロジ ー事業
100.0 (100.0)
営業取引
PT. Adstars Media Pariwara
インドネシア 共和国 ジャカルタ市
千インドネシアルピー 2,600,000
アドテクノロジ ー事業
51.0 (51.0)
営業取引
(その他の関係会社)
ソフトバンクグループ インターナショナル合 同会社
東京都港区 22 持株会社
被所有
34.8
―
ソフトバンクグループ 株式会社
(注)1
東京都港区 238,772
国 内 通 信 事 業 、 スプリント事 業、ヤフー事 業、
流 通事 業、 ARM事 業、その他
被所有
34.8 (34.8)
―
(注)1.有価証券報告書を提出しております。
2.議決権の所有(又は被所有)割合欄の( )内は、間接所有割合で内数となっております。 3.平成29年8月21日付にて、Geniee Adtechnology (Thailand) Co., Ltd.を設立いたしました。
4.第7期連結会計年度において連結子会社でありました上海及妮广告有限公司は、平成29年4月20日開催の 当社取締役会において解散を決議し、清算手続き中であります。
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5【従業員の状況】
(1)連結会社の状況
平成29年10月31日現在
セグメントの名称 従業員数(名)
アドテクノロジー事業 235 (28)
合計 235 (28)
(注)1.従業員数は就業人員であり、正社員及び契約社員の合計であります。なお、従業員数の( )は臨時雇用者 数(パートタイマー、派遣社員及び業務委託を含む)の最近1年間の平均人員を外数で記載しております。 2.当社グループはアドテクノロジー事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しておりま
す。
3.従業員が最近1年間で40名増加しましたのは、主として業務拡大に伴う採用、子会社の設立によるものであ ります。
(2)提出会社の状況
平成29年10月31日現在
従業員数(名) 平均年齢(歳) 平均勤続年数(年) 平均年間給与(千円)
149(28) 29.6 2.1 5,863
(注)1.従業員数は就業人員であり、正社員及び契約社員の合計であります。なお、従業員数の( )は臨時雇用者 数(パートタイマー、派遣社員及び業務委託を含む)の最近1年間の平均人員を外数で記載しております。 2.平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。
3.当社はアドテクノロジー事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。 4.従業員が最近1年間で27名増加しましたのは、主として業務拡大に伴う採用によるものであります。
(3)労働組合の状況
当社の労働組合は結成されておりませんが、労使関係は安定しております。
第2【事業の状況】
1【業績等の概要】
(1)業績
第7期連結会計年度(自 平成28年4月1日 至 平成29年3月31日)
当連結会計年度におけるわが国経済は、政府が推進する経済政策や日銀による金融政策を背景に企業収益や雇用 情勢に回復の兆しがみられるなど、一部で景気回復への兆しが見受けられましたが、一方で個人消費の落ち込みの 長期化や中国をはじめとする新興国経済の減速や欧州経済の不安定化等の影響などもあり、依然として不透明な状 況が続いております。
当社が関連するインターネット広告市場については、平成29年2月23日に株式会社電通が発表した「2016年 日 本の広告費」によると、平成28年(1月~12月)における日本の総広告費は前年比101.9%の6兆2,880億円とな り、平成24年から継続して成長しております。特に、インターネット広告については、前年比113.0%と他の媒体
(マスコミ四媒体、スマートフォン/プロモーションメディア)と比べ、高い成長率を維持しております。 このような経済状況のもと、当社グループは「アドテクノロジーで世界を変える。」のミッション(理念)を掲 げ、当社が得意とするRTB技術をベースとしたSSP(Supply-Side Platform)の企画・開発・提供を中心に事業拡大 を進めるとともに、新規サービスの開発に向けた人員の拡充及びインフラ投資等を積極的に行い、競争力のさらな る強化に努めてまいりました。
当連結会計年度におきましては、アド・プラットフォーム事業においては、売上高10,841,397千円となりまし た。4月にGoogle社より「Google Certified Publishing Partner」の公式認定を受けサービスラインナップを拡 充したほか、8月にはトレンダーズ株式会社とスマートフォンに特化したニュース配信サービス「mitayo.」を共 同開発・提供開始、10月にはソフトバンク株式会社が提供する「SoftBank Ads Platform」上でSSPサービス等の OEM提供を開始するなど、事業連携や新規サービスの開発提供に取り組んでまいりました。また、7月には新規事 業としてマーケティングオートメーションプラットフォーム「MAJIN(マジン)」を立ち上げ、事業領域の拡大を 図りました。
以上の結果、当連結会計年度における売上高は11,730,899千円(前年同期比59.2%増)、売上総利益は 1,758,826千円(同52.5%増)、営業利益は257,610千円(同98.2%増)、経常利益は194,590千円(同82.7% 増)、特別損失に減損損失46,664千円及び投資有価証券評価損59,850千円計上したことにより、親会社株主に帰属 する当期純損失は14,754千円(前連結会計年度は親会社株主に帰属する当期純利益52,323千円)となりました。
なお、当社グループはアドテクノロジー事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しており ます。
第8期第2四半期連結累計期間(自 平成29年4月1日 至 平成29年9月30日)
当社グループは「アドテクノロジーで世界を変える。」のミッション(理念)を掲げ、アドテクノロジー事業にお いて事業拡大を進めるとともに、新規サービスの開発を積極的に行うことで、競争力のさらなる強化に努めてまい りました。
アド・プラットフォーム事業においては、売上高5,790,216千円となりました。当社の積極的な媒体開拓により 新規媒体の獲得が進んだほか、当社のGenieeSSPのOEM提供先の取引量が増加傾向にありました。また、GenieeDSP において、代理店営業を促進したことにより売上が増加いたしました。マーケティングオートメーション事業にお いては、売上高438,635千円となりました。企業のマーケティング活動を自動化し、効率的に潜在顧客の集客や購 買意欲等の向上、購買・契約等を行うためのプラットフォーム「MAJIN」の積極的な機能向上を進めたことで、売 上も堅調に推移いたしました。
この結果、当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高6,488,383千円、営業利益245,715千円、経常利益 237,426千円、親会社株主に帰属する四半期純損失132,853千円となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
第7期連結会計年度(自 平成28年4月1日 至 平成29年3月31日)
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末から172,774千円 増加し、1,183,652千円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次 のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、331,813千円の収入(前連結会計年度は240,389千円の収入)となりまし た。主な増加要因としては、税金等調整前当期純利益88,075千円の計上に加え、仕入債務の増加額209,607千円、 非資金項目の減価償却費181,941千円、のれん償却額18,213千円、また、投資先の財政状態が悪化したため、貸倒 引当金繰入額33,657千円、投資有価証券評価損59,850千円、減損損失46,664千円を計上した影響によるものであり
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ます。一方、主な減少要因としては売上債権の増加額292,140千円及び法人税等の支払額38,385千円があったこと 等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、516,483千円の支出(前連結会計年度は472,335千円の支出)となりまし た。これは、事業拡大及び維持のために行った海外のアドネットワーク関連企業への投資に係る投資有価証券の取 得による支出162,415千円、有形固定資産の取得による支出28,061千円、無形固定資産の取得による支出225,537千 円及び事業譲受による支出49,836千円があったこと等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、362,013千円の収入(前連結会計年度は341,875千円の収入)となりまし た。主な増加要因は、株式の発行による収入348,752千円、短期借入れによる収入800,000千円及び長期借入れによ る収入400,000千円があったこと等によります。一方、主な減少要因は、短期借入金の返済による支出1,100,000千 円及び長期借入金の返済による支出82,264千円があったこと等によるものであります。
第8期第2四半期連結累計期間(自 平成29年4月1日 至 平成29年9月30日)
当第2四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末から1,489千円減少し、 1,182,162千円となりました。当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は 次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは24,786千円の支出となりました。主な増加要因としては、売上債権の減少 額112,229千円、非資金項目の投資有価証券評価損275,653千円などを計上した影響によるものです。一方、主な減 少要因は、仕入債務の減少額416,657千円によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、223,665千円の支出となりました。これは、事業拡大及び維持のために 行った投資有価証券の取得による支出111,139千円、無形固定資産の取得による支出63,709千円、短期貸付けによ る支出34,963千円があったこと等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、239,040千円の収入となりました。主な増加要因は、短期借入れによる 収入600,000千円及び長期借入れによる収入100,000千円があったことによるものです。一方、主な減少要因は、短 期借入金の返済による支出400,000千円及び長期借入金の返済による支出46,666千円があったことによるもので す。
2【生産、受注及び販売の状況】
(1)生産実績
当社グループで行う事業は、インターネットを利用したサービスの提供であり、提供するサービスには生産に該 当する事項がありませんので、生産実績に関する記載はしておりません。
(2)受注実績
当社グループで行う事業は、インターネットを利用したサービスの提供であり、提供するサービスの性格上、受 注実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。
(3)販売実績
第7期当連結会計年度及び第8期第2四半期連結累計期間における販売実績は、次のとおりであります。な お、当社グループはアドテクノロジ―事業の単一セグメントであるため、事業者向けサービス別に記載しており ます。
事業者向けサービス
第7期連結会計年度
(自 平成28年4月1日 至 平成29年3月31日)
第8期第2四半期連結累計期間
(自 平成29年4月1日 至 平成29年9月30日) 販売高(千円) 前年同期比(%) 販売高(千円) インターネットメディア
事業者向けサービス
10,718,724 164.8 5,525,356 広告主・アドネットワーク
事業者向けサービス
1,006,574 119.5 954,764
その他 5,600 25.1 8,262
合計 11,730,899 159.2 6,488,383
(注)1.事業部門間取引については、相殺消去しております。
2.インターネットメディア事業者向けサービスには事業の内容の「GenieeSSP」、「Googleプロダクト」、 広告主・アドネットワーク事業者向けサービスには「GenieeDSP」、「GenieeDMP」、「MAJIN(マジン)」が 含まれます。
3.最近2連結会計年度及び第8期第2四半期連結累計期間の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販 売実績に対する割合は次のとおりであります。
相手先
第6期連結会計年度
(自 平成27年4月1日 至 平成28年3月31日)
第7期連結会計年度
(自 平成28年4月1日 至 平成29年3月31日)
第8期第2四半期連結累計期間
(自 平成29年4月1日 至 平成29年9月30日) 金額(千円) 割合(%) 金額(千円) 割合(%) 金額(千円) 割合(%) ヤフー株式会社 1,766,995 24.0 3,030,312 25.8 833,674 12.8 Google Inc. 1,043,601 14.2 1,592,416 13.6 1,115,649 17.2
4.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
5.上記のGoogle Inc.に対する売上高には、Google Asia Pacific Pte.Ltd.等の各社に対する売上高が含まれ ております。
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3【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】
当社グループは、設立以来「アドテクノロジーで世界を変える。」というミッション(理念)のもと、日本が誇る優 れた技術力を背景に、独自開発したテクノロジーで、広告業界やユーザーの情報環境を変革していくことを目指して おります。このミッション(理念)を実現していくために、当社グループが対処すべき主な課題は、以下のとおりで す。
(1)技術革新及びインターネット業界の変化への対応
当社グループが事業を展開するインターネット広告業界は、第4次産業革命の中で大きな変化と可能性が想定さ れます。中でも、アドテクノロジーの進化のスピードは速い上、ビッグデータやAI(人工知能)の活用による広告 配信の精度向上や自動化の促進、IoT(Internet of Thingsの略で、様々なモノがインターネットに接続されデー タや情報をやりとりできる仕組みのこと)の進展やVRの利活用による広告バリエーションの増加といったドラステ ィックな変化が考えられます。こうした中で、当社グループは、国内外のアドテクノロジー業界の技術革新を牽引 し、新たな市場の変化を捉えたプロダクトの開発・提供をいち早く行っていくことが、今後の事業規模拡大に必要 不可欠であると認識しております。
(2)海外市場におけるシェア拡大及び新市場の開拓
当社グループは、平成24年から海外事業展開に着手し、現在、東南アジア(シンガポール・ベトナム・インドネ シア・タイ)を中心に現地拠点を置き、現地の大手通信キャリアやアドネットワーク等、現地企業様向けに GenieeSSP等のサービスを提供しております。今後につきましては、インターネットの普及に伴い、引き続きイン ターネット広告市場の高い成長率が見込まれるアジア地域を中心に、既存拠点における顧客開拓や、事業規模及び 各国市場のシェア拡大、未展開の市場開拓等に取り組み、グループ全体の事業規模拡大を図ってまいります。
(3)グローバル開発体制の強化
当社グループでは、国内外で提供しているプロダクトの企画や開発・運用等を全て内製化しております。このた め、技術革新や各国のインターネット広告市場の変化を捉えた最先端のプロダクトを開発・提供することが、今後 の事業規模拡大に必要不可欠であると認識しております。今後につきましては、国内はもちろんのこと、ベトナム をはじめとする主要海外拠点においても各国の顧客ニーズを捉えた開発をスピーディーに行うべく、グローバル開 発体制の強化を図り、アジアを代表するテクノロジー企業となることを目指してまいります。
(4)優秀な人材の確保及びグローバル組織体制の強化
当社グループは、更なる事業拡大と業界革新を実現していく上で、優秀な人材の確保やグローバル組織体制の強 化が必要不可欠であると認識しております。このため、各事業フェーズに合わせ即戦力となる人材確保を目的とし た中途採用と、将来を担う社員の育成と組織の活性化を目的とした新卒採用を積極的に行ってまいります。また、 グローバルで業界を牽引する人材の育成を重点課題と位置づけ、職種別・階層別研修の実施や、専門資格の取得支 援、英語学習支援等、幅広い成長機会の創出・支援を行ってまいります。さらに、年齢や国籍等に制限なく、高い スキルや潜在的な能力、情熱を持つ人材を積極的に登用し、適材適所を見極めながら事業状況に合わせた臨機応変 な組織改編をスピーディーに行うことで、グローバルで強い組織体制を作ってまいります。
(5)ブランディングの強化
当社グループは、アドテクノロジー業界において一定の認知を得ているものの、中長期で更なる事業拡大を図り 成長を加速していく上で、会社及びプロダクトのブランディングを強化していく必要があると考えております。今 後は、国内はもちろんのこと、グローバルでのPR活動や費用対効果を見極めた広告宣伝等も行ってまいります。
(6)内部管理体制の強化
当社グループは、急速な事業環境の変化に適応し、継続的な成長を維持していくために、内部管理体制の強化が 重要であると認識しております。このため、事業規模や成長ステージに合わせバックオフィス機能を拡充していく とともに、経営の公正性・透明性を確保するための内部管理体制強化に取り組んでまいります。具体的には、事業 運営上のリスク管理や定期的な内部監査の実施によるコンプライアンス体制の強化、社外役員の登用・監査役監査 の実施によるコーポレート・ガバナンス機能の充実等を行ってまいります。
(7)システムの安定性の確保
当社グループは、インターネット上で顧客にサービスを提供しており、安定した事業運営を行うにあたり、国内 外での市場シェア拡大や新規プロダクトの提供、新規海外拠点の設立等を念頭に置いた、サーバー設備の増強や負 荷分散システムの導入等が必要不可欠であると認識しております。今後も、中長期的な視点から設備投資を行い、 システムの安定稼働及びセキュリティ管理体制の維持構築に取り組んでまいります。
4【事業等のリスク】
投資家の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります、また、必ずしもそのよ うなリスク要因に該当しない事項につきましても、投資家の投資判断上、重要であると考えられる事項については、 投資家に対する積極的な情報開示の観点から以下に開示することとしております。
当社グループは、これらのリスク発生の可能性を十分に認識した上で、その発生の予防・回避及び発生した場合の 対応に努める方針ではありますが、当社グループ株式に関する投資判断は、本項及び本書中の本項以外の記載事項を 慎重に検討した上で行われる必要があると考えております。
なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであり、将来において発 生の可能性があるすべてのリスクを網羅するものではありません。
(1)インターネット広告市場の動向及び競争環境について
当社グループが主たる事業を展開するインターネット広告業界は、市場規模が過去10年足らずで急速に拡大い たしました。インターネットに限らず、広告事業は一般的に景気動向の影響を受けやすい傾向があります。今 後、景気の悪化、広告予算の減額、または市場規模が想定したほど拡大しなければ、当社グループの財政状態及 び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
また、依然として激しい競争環境の中で、当社グループは競合優位性を確立し競争力を高めるべく様々な施策 を講じております。しかしながら、必ずしもこのような施策が奏功し競合優位性の確立につながるとは限らず、 その場合、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
(2)季節変動について
当社グループのアドテクノロジー事業の売上は、広告主の広告予算により構成されるため、広告主による月ご との予算配分に影響を受け、12月及び決算月(主に3月)に集中する傾向にあります。
このため、安定的に月次業績が推移する業種に比べ、売上及び利益の変動が起こりやすいほか、繁忙期に業務 が継続するような労働力を確保しておく必要があるため、変動が大きく下振れ幅が顕著な場合には当社グループ の財政状態及び経営成績に悪影響を与える可能性があります。
第7期連結会計年度の四半期会計期間の各業績は、次の通りであります。
(単位:千円)
第7期連結会計年度
(自 平成28年4月1日 至 平成29年3月31日) 第1四半期連結
会計期間
第2四半期連結 会計期間
第3四半期連結 会計期間
第4四半期連結 会計期間 売上高 2,446,399 2,647,345 3,168,689 3,468,466 営業利益又は
営業損失(△)
28,411 △13,799 124,602 118,396
(注)1. 売上高には消費税等は含まれておりません。
2. 上記の四半期連結会計期間の数値については、株式会社東京証券取引所の「有価証券上場規程」第211条第6 項の規定に基づく四半期レビューは受けておりません。
(3)技術革新への対応について
当社グループのサービスは、インターネット関連技術に基づき事業展開しておりますが、インターネット関連 分野は新技術の開発及びそれに基づく新サービスの導入が相次いで行われており、非常に変化の激しい業界とな っております。また、広告を表示するデバイス面においては、スマートフォンやタブレットなどの端末の普及が 急速に進んでおり、新技術に対応した新しいサービスが相次いで展開されております。
このため、当社グループは、エンジニアの採用・育成や創造的な職場環境の整備、また特にスマートフォンに 関する技術、知見、ノウハウの取得に注力しております。
しかしながら、係る知見やノウハウの獲得が困難な場合、また技術革新に対する当社グループの対応が遅れた 場合には、当社グループの競争力が低下する可能性があります。更に、新技術への対応のために追加的なシステ ム、人件費などの支出が拡大する可能性があります。このような場合には、当社グループの技術力低下、それに 伴うサービス品質の低下、そして競争力の低下を招き、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可 能性があります。
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(4)人材の確保及び育成について
当社グループの成長を支えている最大の資産は人材であり、優秀な人材を採用し育成することは当社にとって 重要な課題であると認識しております。したがって、優秀な人材の確保と育成については最大限の努力を払って おりますが、事業内容の急速な変化、事業規模の急拡大に伴う業務量の増加、及び人材マーケットの需給バラン スやその他何らかの要因により、必要な人材の確保や育成ができなかった場合、若しくは重要な人材の流出や想 定以上の退職者が発生した場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
(5)システムリスクについて
当社グループの事業は、そのサービスを、サーバーを中心とするコンピュータシステムからインターネットを 介して顧客に提供しております。これらのサービスにおいては、システムの増強やバックアップ体制の強化など 安定稼動のために常に対策を講じておりますが、機器の不具合、自然災害、想定を超える急激なアクセス増、コ ンピュータウィルス等によりコンピュータシステムや通信ネットワークに障害が発生したり、不正なアクセスに よりプログラム等の内容が改ざんされた場合、サービスの停止を余儀なくされる他、状況によっては顧客からの 信用が低下したり損害賠償を請求されたりするなど、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能 性があります。
(6)特定事業への依存について
当社グループの収益は、当事業年度時点において、創業期から経営資源を集中してきた主力事業である
「GenieeSSP」に依存しております。現在、アドテクノロジー領域からマーケティングテクノロジー領域へ、
「GenieeSSP」の持つ膨大な広告配信関連データや顧客基盤、これまで培ってきた広告運用ノウハウを活かし、
「GenieeDSP」や「GenieeDMP」、マーケティングオートメーション「MAJIN」等へ事業領域の拡大を図ることで 収益基盤の強化・拡大を図っております。今後につきましては、それら新事業の市場シェア拡大を図るととも に、新機能・新規サービスの開発にも取り組んでまいります。
しかしながら、事業環境の変化等により、当社グループの上記施策が想定通りに進まない場合や、取引先にお ける配信ポリシーの変更又はシステム障害等により取引量等が減少した場合には、当社グループの財政状態及び 経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
(7)ソフトバンクグループとの取引について
本書提出日現在において、当社グループは、当社議決権を34.89%所有するソフトバンクグループインターナ ショナル合同会社を含むソフトバンクグループに属しており、ソフトバンクグループは当社グループのその他の 関係会社に該当いたします。ソフトバンクグループは、「国内通信事業」「スプリント事業」「ヤフー事業」
「流通事業」「ARM事業」「その他事業」を行っており、そのなかで当社グループは、「ヤフー事業」に持分法 適用会社として属しておりますが、当社取締役会の承認事項に関して特別取り扱いを定めた契約等は締結してお らず、当社グループの取締役会の独立性は確保されております。また、当社の取締役5名のうち1名は、その豊 富な経験に基づく経営体制の強化等を目的として、ソフトバンクグループから招聘したものであります。その者 の氏名ならびに当社、ソフトバンクグループにおける主な役職は以下のとおりであります。
当社における役職 氏名 ソフトバンクグループにおける主な役職
取締役(非常勤) 藤平 大輔
ソフトバンク株式会社 法人事業統括 法人事業戦略本部 デジ タルマーケティング事業統括部 統括部長、SBギフト株式会社 代表取締役、SBアド株式会社 取締役、株式会社ジェネレイト 代表取締役CEO
平成29年3月期における当社グループのソフトバンクグループ(注)との取引総額は、3,084,430千円(当社 グループの売上に占める割合は26.3%)、費用に係る取引総額は227,474千円(当社グループの売上原価と販売 費及び一般管理費に占める割合は2.0%)であります。ただし、ソフトバンクグループの事業方針等により取引 条件の変更が生じた場合、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
(注)「ソフトバンクグループ」は、ソフトバンクグループ株式会社とその子会社のヤフー株式会社及びソフト バンク株式会社を意味しております。
(8)海外事業のリスクについて
当社グループは、シンガポール、ベトナム、インドネシア、タイ等に子会社を有しており、アジア地域でイン ターネット広告事業を展開しております。海外事業は、当社グループの将来の成長投資と位置づけており、今後
も適宜事業を展開してまいりますが、各国特有の商習慣や政府規制等に対応できない等により事業の推進が困難 になった場合には、投資を回収できず、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性がありま す。
(9)投資に係るリスクについて
当社グループでは事業方針に則り、インターネット関連の企業に対して、主に投資先企業と当社グループとの 事業上のシナジー効果等を期待して投資を実行しております。なお、当社グループは、投資先の財政状態の悪化 により、第7期に、貸倒引当金繰入額33,657千円、投資有価証券評価損59,850千円及び減損損失46,664千円を計 上、また、第8期第2四半期連結累計期間に、投資有価証券評価損275,653千円を計上するに至っております。 これに対し、当社グループは、投資管理規程を制定し、投資意思決定及び投資先モニタリングに係る社内管理体 制を整備・強化し、損失発生リスクの低減を図っております。しかしながら、投資先企業の今後の業績の如何に よっては、これらの投資が回収できなくなることや減損会計適用による評価損が発生することにより、当社グル ープの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
(10)知的財産権について
当社グループでは、第三者の知的財産権侵害の可能性については調査可能な範囲で対応を行っておりますが、 当社グループのサービスにおいて、知的財産権侵害の可能性を完全に把握することは困難であります。何らかの 事情により当社の保有する知的財産権について、侵害があった場合もしくは他社の知的財産権を侵害し、差止請 求もしくは損害賠償請求を受けた場合、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性がありま す。
(11)知法規制について
インターネットを規制する国内の法律として「個人情報の保護に関する法律」があります。当社グループは、 SSP、DSP、DMP等のサービスのプラットフォームを通じて、Cookie(クッキー)技術を利用し、当社と提携する Webサイトを閲覧したユーザーの行動履歴(アクセスしたURL、コンテンツ、参照順等)等を取得することがあり ます。
現時点では当社グループの事業の阻害要因になっておりませんが、今後、インターネット広告に関するサービ スを提供するうえで新たな法律の制定や既存の法律が改正されたり、自主規制が求められたりした場合には、サ ービスの提供が制約を受け、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
(12)内部管理体制について
当社グループは、企業価値の持続的な増大を図るにはコーポレート・ガバナンスが有効に機能することが不可 欠であるとの認識のもと、業務の適正性及び財務報告の信頼性の確保、さらに健全な倫理観に基づく法令遵守の 徹底が必要と認識しており、内部管理体制の充実に努めております。しかしながら、事業の急速な拡大により、 十分な内部管理体制の構築が追いつかないという状況が生じる場合には、適切な業務運営が困難となり、当社グ ループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
また、内部関係者の不正行為等が発生しないよう、国内外の法令・ルールの遵守及び定期的な内部監査等で遵 守状況の確認を行っております。しかし、法令等に抵触する事態や内部関係者による不正行為が発生する可能性 は皆無ではないため、これらの事態が生じた場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可 能性があります。
(13)不適切な広告配信に対する監視体制の強化について
当社グループは、顧客に提供する価値を担保するために、当社が配信する広告に係る品質管理の徹底が重要な 課題であると認識しております。具体的には、不正な広告表示、錯誤を誘発する広告表示及び違法コンテンツを 掲載するインターネットメディアへの広告配信の監視、また、成人向け広告の取り扱いに関する社内方針を定 め、該当する広告取引の減少に努めております。しかしながら、万一、予期せぬ要因により、これらの対応に不 備が生じた場合、顧客への損害補填が必要となる等、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能 性があります。
(14)特定人物への依存について
当社の代表取締役社長である工藤智昭は、当社の創業者であり、創業以来の最高経営責任者であります。同氏 は、インターネット広告におけるサービスの開発技術及びそれらに関する豊富な経験と知識を有しており、技術 的判断、経営方針や事業戦略の決定及びその遂行において極めて重要な役割を果たしております。
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